2010年 02月 13日
ニュートンリングを解消するには
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フラットベッドスキャナでフィルムをスキャンしている人なら誰でも悩むのがニュートンリングではないだろうか。ユウゾーもひどくカールしたフィルムをスキャンする時に度々悩まされてきた。そもそもフィルムがカールしていなければこんな問題は最初から起こりえない。が,ユウゾーが自家現像したフィルムはカラーだろうがモノクロだろうが真っ直ぐなフィルムはほとんどない。雑誌を5〜6Kgほどのせて平らにしようとしても長時間パトローネに入っていた古いフィルムはまずフラットになることはないように思える。
自分なりに色々調べてみると下の4つの方法がニュートンリング退治に有効であると言われているので実際に試してみた。同様に悩んでいる人はぜひ参考にして!
(35mmフィルムとエプソンGT-X800使用)
1 フィルムを裏返しにセットして凸面を上に向ける。
2 ドライヤーでフィルムとガラス面を乾燥させる。
3 アトラスパウダーを使う。
4 凸面を上に向けたフィルムを,無反射ガラスでスキャナのガラスとはさむ。
結論から言うと,4番であの憎いニュートンリングを見事に退治することができた。それぞれの方法の結果を書くと
1番はフィルムがガラス面から離れ過ぎてピンぼけになってしまう。web用にも使えないレベルだから全くダメダメ。
2番はリングの出る位置が変わるだけで,出ることには変わりがないので×。そもそもニュートンリングとはフィルム表面とスキャナのガラス面がμm単位で近づく(接触と言ってもいいぐらい)時に起こるのだから,乾燥したからと言って解消されることはないだろうとは想像はしていたが,国内外を問わずこの方法が有効であるとネット上で言われていることがとても不思議でしかたがない。
3番に関してはインターネットで普通に販売されてはいるが,実際に使用した感想があまりにも少ないので買うのをためらっていた。でも,あの憎いアイツを撃退するためなら2,800円は安いものだと思ってポチしてみた。結果は△。リングが薄くなり目立たなくなるが,完全には消えない。アトラスパウダーがフィルムベース面とガラス面の間に入り,2者の距離を開ける力よりも,カールしたフィルムの圧力が勝ったようだ。ベース面がペナペナのブローニーフィルムなら効果があるかもしれないので引き続き調査をしたい。それとGT-X800の最大解像度で読み込んでもパウダー粒子が画像に写り込むことは全くなかったことを付け加えておく。
4番はKPS社製無反射ガラスの四つ切りサイズをスキャナ取り込みサイズに切って使った。(bakuさんガラス切りと練習用のガラスを用意してくれてありがとう!)
最初,ニュートンリングは解消できたが取り込んだ画像に謎の縦方向のスジが入ってしまいこの作戦も失敗かと思ってがっかりした。でも,この原因はスキャナの奥にあたる無反射ガラス辺に保護のためにセロテープを貼っていたことだった。奥の辺ではスキャン前のキャリブレーションを行うので,この部分で無反射ガラスの色と透過性をスキャナに読ませるためには邪魔になるものは一切あってなならないのだ。セロテープを剥がした後は奇麗にスキャンすることができた^^
この方法でニュートンリングが解消できることの他に他のメリットもある。35mmフィルムなら一気に5列30コマのスキャンができることと,フィルム画像面外側の黒い枠まで取り込むことができることだ。
デメリットはフィルムがセットしづらいことと,フィルム以外の場所を通過した光がスキャナ内面で反射して画像のコントラストを悪くするのではないかということだ。前者は練習すればなんとかなる。後者は今のところ大丈夫なようだ。
追記
4番のスキャン方法では、中判フィルムだと自重でガラスに接触し、ニュートンリングは避けられない。中判フィルムではアトラスパウダーは確実にニュートンリングを消してくれるので、とても助かる。ただし、やり過ぎは粉が写り込むので要注意。
自分なりに色々調べてみると下の4つの方法がニュートンリング退治に有効であると言われているので実際に試してみた。同様に悩んでいる人はぜひ参考にして!
(35mmフィルムとエプソンGT-X800使用)
1 フィルムを裏返しにセットして凸面を上に向ける。
2 ドライヤーでフィルムとガラス面を乾燥させる。
3 アトラスパウダーを使う。
4 凸面を上に向けたフィルムを,無反射ガラスでスキャナのガラスとはさむ。
結論から言うと,4番であの憎いニュートンリングを見事に退治することができた。それぞれの方法の結果を書くと
1番はフィルムがガラス面から離れ過ぎてピンぼけになってしまう。web用にも使えないレベルだから全くダメダメ。
2番はリングの出る位置が変わるだけで,出ることには変わりがないので×。そもそもニュートンリングとはフィルム表面とスキャナのガラス面がμm単位で近づく(接触と言ってもいいぐらい)時に起こるのだから,乾燥したからと言って解消されることはないだろうとは想像はしていたが,国内外を問わずこの方法が有効であるとネット上で言われていることがとても不思議でしかたがない。
3番に関してはインターネットで普通に販売されてはいるが,実際に使用した感想があまりにも少ないので買うのをためらっていた。でも,あの憎いアイツを撃退するためなら2,800円は安いものだと思ってポチしてみた。結果は△。リングが薄くなり目立たなくなるが,完全には消えない。アトラスパウダーがフィルムベース面とガラス面の間に入り,2者の距離を開ける力よりも,カールしたフィルムの圧力が勝ったようだ。ベース面がペナペナのブローニーフィルムなら効果があるかもしれないので引き続き調査をしたい。それとGT-X800の最大解像度で読み込んでもパウダー粒子が画像に写り込むことは全くなかったことを付け加えておく。
4番はKPS社製無反射ガラスの四つ切りサイズをスキャナ取り込みサイズに切って使った。(bakuさんガラス切りと練習用のガラスを用意してくれてありがとう!)
最初,ニュートンリングは解消できたが取り込んだ画像に謎の縦方向のスジが入ってしまいこの作戦も失敗かと思ってがっかりした。でも,この原因はスキャナの奥にあたる無反射ガラス辺に保護のためにセロテープを貼っていたことだった。奥の辺ではスキャン前のキャリブレーションを行うので,この部分で無反射ガラスの色と透過性をスキャナに読ませるためには邪魔になるものは一切あってなならないのだ。セロテープを剥がした後は奇麗にスキャンすることができた^^
この方法でニュートンリングが解消できることの他に他のメリットもある。35mmフィルムなら一気に5列30コマのスキャンができることと,フィルム画像面外側の黒い枠まで取り込むことができることだ。
デメリットはフィルムがセットしづらいことと,フィルム以外の場所を通過した光がスキャナ内面で反射して画像のコントラストを悪くするのではないかということだ。前者は練習すればなんとかなる。後者は今のところ大丈夫なようだ。
追記
4番のスキャン方法では、中判フィルムだと自重でガラスに接触し、ニュートンリングは避けられない。中判フィルムではアトラスパウダーは確実にニュートンリングを消してくれるので、とても助かる。ただし、やり過ぎは粉が写り込むので要注意。
by VF-1000R
| 2010-02-13 23:55
| 写真用品